54 ダンスもコロナ仕様

 コロナ禍で危ぶまれた種子島中学校の第13回体育大会は9月の日曜日、徹底した感染症対策のもと、大型台風14号の接近という悪条件をはねのけて開催されました。
 前日の雨で水浸しの校庭に砂を入れ、競技の合間には保護者がショベルカーの華麗な運転技術を披露して砂を追加する場面もありました。トラックのコーナーがゆるんで滑る危険性を考慮して、徒競走はフィールドを貫く直線のセパレートコースに変更しました。
 午前中の終了へ、開会式は入場行進を省略、校歌は歌わず、吹奏楽演奏のみ。種目は100メートル走、徒競走、学年別学級対抗全員リレー、色別対抗リレー、応援合戦など13種目に絞られました。
 3年生恒例のフォークダンスは、マスクに手袋。それでも、照れくさがりながら手を取り合い、軽やかにステップを踏んでいました。
 保護者観覧は3年生だけ(2人まで)密にならぬ間隔で声援も控え気味。来場できなかった1、2年生の家族向けにインターネットで動画配信しました。
 種子島中学校は2009(平成21)年、市内の6中学校を統合し、種子島実業高校との2校統合で空いた旧種子島高校敷地で開校しました。大会で使用するテントには懐かしい旧中学校名がありました。
 競技成績は白組優勝、応援合戦は赤組勝利でした。
 東京オリンピック・パラリンピックの延期開催、鹿児島県の「まん延防止等重点措置」延長、米軍のアフガニスタン撤退、大谷翔平選手の米大リーグ大活躍という諸情勢の中、異例ずくめの体育大会は「記録を超え 記憶となれ〜一流の種中プライドを胸に〜」という大会スローガンにふさわしいものとなりました。

トラックに砂を入れ整備するショベルカー