13.長沙窯青磁水注片(ちょうさようせいじすいちゅうへん)
・種別
有形文化財(歴史資料)
・指定年月日
昭和53年7月11日
・所在
種子島開発総合センター鉄砲館
本市、現和西俣から出土した。
長沙窯は、中国、湖南省長沙市銅官鎮にあった陶窯で、現在唐から五代におよぶ数十基の窯址が確認されている。はじめ青釉、白釉、緑釉、褐釉などの単色釉陶を焼成していたが、中唐ころから青味をおびた黄色釉の釉下に酸化銅の緑や酸化鉄の褐色の顔料で花鳥文や人物、文字など絵付した釉下彩磁が始められた。器種には水注、壺、碗、盤、枕などがある。日本にも唐代の印花や貼花文に褐釉を掛けた水注などがもたらされている。
この水注片は、種子島の平安時代を考察する上で資料価値が極めて高く、貴重な逸品である。
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