成人用肺炎球菌予防接種

 成人用肺炎球菌の定期接種は65歳の高齢者等を対象とした定期接種(B類)です。

定期接種(B類)は強制ではなく、接種の努力義務はありません。ワクチンの効果と副反応のリスクの双方について理解し、ご本人の意思に基づいて接種をご判断いただきますようお願いします。 

 成人用肺炎球菌ワクチンの定期接種の機会は、65歳の1年間です。

 定期接種対象者へ個別に通知及び予診票の送付をしておりますので、定期接種の機会を逃さないようご留意ください。

【目次】

肺炎球菌について

ワクチンの効果について

副反応について

令和7年度の予防接種について

市内の指定医療機関以外で予防接種を受ける方(償還払い)

関連リンク

 

肺炎球菌について

 肺炎球菌とは、肺炎球菌感染症を引き起こす細菌です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。

 日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされており、これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。

ページトップへ戻る

ワクチンの効果について

 成人用肺炎球菌の定期接種では、日常生活で起こる、肺炎の主な起因菌といわれる肺炎球菌に有効な23価肺炎球菌ワクチンを使用します。
 23価成人用肺炎球菌ワクチンは、93種類に分類される肺炎球菌の型のうち病気を引き起こしやすい23種類の菌の型に効果があり、肺炎の罹患や重症化に対する予防効果が期待されます。

ページトップへ戻る

副反応について

 稀に報告される重い副反応としては、アナフィラキシー様反応、血小板減少、ギランバレー症候群、蜂巣炎様反応等が報告されています。その他、以下のような副反応の報告があります。

報告頻度 5%以上 1~5% 1%未満 頻度不明()
全身症状   倦怠感、違和感、悪寒、発熱 ほてり 無力症
筋・骨格系   筋肉痛   関節痛、
関節炎CK(CPK)上昇
注射部位 疼痛、熱感、腫脹、発赤 硬結 掻痒感 可動性の低下
精神神経系   頭痛   感覚異常、熱性痙攣、浮動性めまい
呼吸器     咽頭炎、鼻炎  
消化器     悪心 嘔吐、食欲減退
血液       リンパ節症・リンパ節炎、白血球数増加
皮膚     皮疹 蕁麻疹、多形紅斑
その他   ALT(GPT)上昇 腋窩痛 血清病、CRP上昇

自発報告あるいは海外において認められている新製剤及び旧製剤で認められた副反応を記載

厚労省HP(成人用肺炎球菌Q&A)より抜粋

ページトップへ戻る

 

令和7年度の予防接種について

 西之表市では成人用肺炎球菌の定期接種にかかる費用について助成を実施しております。

 この機会に市民の皆さまの健康にお役立てください。

 定期接種と任意接種では、助成の内容や予防接種による健康被害が生じた際の救済制度が異なります。詳細については、下記リンク先をご確認ください

 定期接種と任意接種とは

 

定期接種

 成人用肺炎球菌予防接種は、平成26年から65歳の方を対象に定期予防接種となりましたが、多くの人に接種機会を設けるため、経過措置として、70歳・75歳・80歳・85歳・90歳・95歳・100歳の方にも定期接種として接種機会を確保してまいりました(経過措置)

 この『経過措置』は令和6年3月31日をもって終了したため、令和6年4月1日以降の定期接種対象者が65歳の方のみへ変更となりました。

 定期接種の対象者へ個別に通知いたしますので、接種を希望する方は、各医療機関へご予約をお願いいたします。

対象となる方

※西之表市に住所があり、過去に23価肺炎球菌ワクチンを接種したことがない方で、以下に該当する方。

【対象者1】
 接種当日に満65歳の方
【対象者2】
接種当日に60~64歳の方で、心臓、腎臓又は呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害を有する方及びヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方。
助成(接種)期間

令和7年4月1日(火曜日)から令和8年3月31日まで(火曜日)

※休日・時間外を除く。

助成金額

接種1回あたり3,000円を助成。

※接種費用との差額が自己負担額となります。接種費用は医療機関によって異なりますので、各医療機関へお問合せください。

※生活保護世帯は、福祉事務所発行の受給証明書を医療機関へ提示することで、定期接種にかかる費用が全額助成されます。

助成回数

助成(接種)期間中に1回のみ

予診票

定期接種の対象者へ予診票を送付いたします。

※誕生日が属する月の前の月末(11月生まれの方の場合は10月末)に送付します。

使用するワクチン

ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)

※使用するワクチン(製造会社)は医療機関により異なりますので、接種を希望する医療機関にご確認ください。

成人用肺炎球菌ワクチン成人用肺炎球菌ワクチン2

成人用肺炎球菌ワクチンについて(厚生労働省)(PDFファイル:1.4MB)

任意接種
対象となる方

○ 任意接種の対象者(原則、65歳以外の方)

○ 過去に23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンの接種を受けたことがある方

助成について

成人用肺炎球菌ワクチンの任意接種については公費助成がなく、全額自己負担となります。

予診票

医療機関に備付けの予診票をご利用ください。

※予診票の個別送付などはありません。

予約方法

各医療機関へ直接ご予約をお願いいたします。

※市役所及び保健センターすこやかでは予約できません。(市のコールセンターや予約システムもありません。)

市内の指定医療機関 ※要予約

受付時間等は医療機関によって異なりますので、事前にご確認ください。

医療機関名 電話番号
種子島医療センター 0570-090-960
百合砂診療所 0997-28-3901
せいざん病院(※) 0997-28-3331

※せいざん病院は、通院(入院)患者または住吉校区の方のみ。

接種当日に必要なもの

 定期接種を受ける方は、事前に送付している予診票をご記入の上、医療機関の窓口へご提出ください。

対象者 必要書類

対象者1

に該当する方

  • 健康保険証
  • 本人確認できるもの(マイナンバーカード・運転免許証など)
  • 接種費用(事前に医療機関へご確認ください。)

対象者2

に該当する方

  • 健康保険証
  • 本人確認できるもの(マイナンバーカード・運転免許証など)
  • 市から送付する個別通知
  • 障害者手帳
  • 接種費用(事前に医療機関へご確認ください。)
生活保護受給者
  • 本人確認できるもの(マイナンバーカード・運転免許証など)
  • 生活保護受給証明書(福祉事務所が発行したもの)
留意事項

新型コロナワクチンとの同時接種については、特に医師が必要と認めた場合に可能です。また、他のワクチンとの接種間隔に制限はありません

ページトップへ戻る

 

市内の指定医療機関以外で予防接種を受ける方(償還払い)

里帰り出産や県外での長期入院など、やむを得ない理由により、指定医療機関以外で予防接種を受ける方で、接種費用の助成を希望する方は、事前の届出が必要となる場合がありますので、接種を受ける前に、保健センターすこやかまでお問合せください。

 届出後に、接種を受けていただき、償還払いの申請書を提出していただくこととなります。

 なお、下記の医療機関で接種を受ける場合は、事前の届出は不要です。接種時はお手元に届いた予診票をご利用ください。

田上診療所

熊毛郡中種子町野間5306-11

0997-27-0325
高岡医院

熊毛郡中種子町野間6337-7

0997-27-3100
公立種子島病院

熊毛郡南種子町中之上1700-22

0997-26-1230
ともファミリークリニック

熊毛郡南種子町中之上3038-2

0997-24-1129

 

 ページトップへ戻る

 

関連リンク

高齢者の肺炎球菌ワクチン|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

この記事に関するお問い合わせ先

健康保険課健康増進係(保健センターすこやか)
電話番号0997-22-1111(内線 326・327)
ファックス番号0997-22-0295
メールフォームによるお問い合せ