子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)

目次

HPV(ヒトパピローマウイルス)と子宮頸がん

定期接種について

ワクチンについて(種類・効果・副反応・接種間隔)

HPVワクチンを自費で接種した方への償還払い

子宮頸がん検診を受診しましょう

その他リンク等

 

HPV(ヒトパピローマウイルス)と子宮頸がん

 子宮頸がんは、若い女性に多く、20代後半~40代でかかる可能性が最も高いがんで、生涯に子宮頸がんを患う女性は76人に1人と推定されています。(累積がん罹患リスク-国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」

 子宮頸がんの原因として考えられているヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。

 子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっており、特に、近年は若い女性の子宮頸がんが増えています。

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定期接種について

 HPVワクチンは、予防接種法に基づく定期接種(A類)です。

 定期接種対象者は全額公費(原則自己負担なし)で接種をうけることができます。

※HPV感染症は、感染してから長期間経過後に、子宮頸がんという死に至る可能性のある疾病となることがあり、重大な社会的損失を生じさせることから、その感染およびまん延を予防するために「A類疾病」に分類されています。

対象者

対象者1:小学6年生から高校1年生相当の女子(従来の定期接種対象者)

対象者2:積極的な接種勧奨の差し控えにより、接種機会を逸した女子(キャッチアップ接種対象者)平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれでHPVワクチン未接種又は接種を3回終了していない女性(上記1を除く)

 ※上記2に該当する方(キャッチアップ接種)は、下記リンク先をご確認ください。

 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)のキャッチアップ接種について

 接種期間

 対象者1に該当する方:高校1年生に相当する年度の3月31日まで

 対象者2に該当する方:令和7年3月31日まで(キャッチアップ接種の期限日)

接種にかかる費用(自己負担額)

 無料

 ※接種期間外に接種した場合、全額自己負担の任意接種となります。

実施場所

 種子島医療センター 電話番号:0570-090-960 (要予約)

 種子島産婦人科医院 電話番号:0997-22-0260 (要予約)

※接種可能な年齢や受付時間等は医療機関によって異なりますので、各医療機関へ事前にご確認ください。

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ワクチンについて(種類・効果・副反応・接種間隔)

 現在、日本国内で使用できるワクチンは、防ぐことができるHPVの種類によって、2価ワクチン(サーバリックス)4価ワクチン(ガーダシル)9価ワクチン(シルガード9)の3種類となっております。

2価ワクチン(サーバリックス)

<標準的な接種間隔>

  • 初回接種から1か月後に2回目
  • 初回接種から6か月後に3回目

<上記の方法が困難な場合>

  • 初回接種から1月以上の間隔をおいて2回目
  • 初回接種から5月以上、かつ2回目の接種から2月半以上の間隔をおいて3回目

4価ワクチン(ガーダシル)

<標準的な接種間隔>

  • 初回接種から2か月後に2回目
  • 初回接種から6か月後に3回目

<上記の方法が困難な場合>

  • 初回接種から1月以上の間隔をおいて2回目
  • 2回目の接種から3月以上の間隔をおいて3回目

9価ワクチン(シルガード9)

令和5年4月からこれまでの2価、4価HPVワクチンに加え、9価HPVワクチンが定期予防接種に追加されました。

【1回目の接種を15歳以上で受ける場合(3回接種)】

<標準的な接種間隔>

  • 初回接種から2か月後に2回目
  • 初回接種から6か月後に3回目

<上記の方法が困難な場合>

  • 初回接種から1月以上の間隔をおいて2回目
  • 2回目の接種から3月以上の間隔をおいて3回目
【1回目の接種を15歳未満で受ける場合(2回接種)】

<標準的な接種間隔>

  • 初回接種から6月の間隔をおいて2回目

<上記の方法が困難な場合>

  • 初回接種から5月以上の間隔をおいて2回目

※ただし、5月未満の間隔で2回目を接種した場合、2回目の接種から3月以上の間隔をおいて3回目を接種すること。

接種の間隔

※1: 1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
※2・3: 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。
※4・5: 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※4)、3回目は1回目から5か月以上、2回目から2か月半以上(※5)あけます。

ワクチンの効果
  • サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんをおこしやすい種類であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぐとされています。
  • シルガード9は、HPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぐとされています。
副反応

副反応

厚生労働省HPより参照

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HPVワクチンを自費で接種した方への償還払い

 子宮頸がん予防ワクチン(2価または4価HPVワクチン)の積極的な接種勧奨の差し控えにより、定期接種の機会を逸し、定期接種の対象年齢(小学6年生から高校1年生相当)を過ぎて、自費で接種を受けた方に対して、接種費用の助成(償還払い)を行います。

 詳細については以下のリンク先をご確認ください。

子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス)ワクチンを自費で接種された方への償還払いについて

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子宮頸がん検診を受診しましょう

 ワクチン接種で全ての発がん性のHPVの感染を防ぐことができるわけではありません。定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。

 本市では市内在住の20歳以上の女性を対象に子宮頸がん検診を実施しております。この機会に検診を受診していただきますようお願いいたします。

 検診の詳細や日程等については以下のリンク先をご確認ください。

 女性がん(乳がん・子宮頸がん)検診

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子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)に関する詳しい情報

ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省)

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について(鹿児島県)