「西之表市文化財保存活用地域計画」が認定されました
令和6年12月20日、西之表市が申請していた「西之表市文化財保存活用地域計画」が文化庁長官の認定を受けました。
※本市は、南九州市(令和5年7月21日認定)、指宿市(令和6年7月19日認定)に続く、県内3番目の認定になります。
国が定める「文化財保存活用地域計画」について
文化財保存活用地域計画は、文化財保護法第183条の3第1項に定められた市町村における文化財の保存と活用に関するマスタープラン兼アクションプランとしての法定計画になります。
この計画に基づき、多彩な文化財を把握し、総合的かつ一体的に保存・活用することで、地域の特性を活かした地域振興に役立てるとともに、確実な文化財の継承につなげることを目的としています。
また、作成された地域計画の幅広い周知により、文化財の継承活動が行政だけでなく、民間団体や地域住民などを含めた地域社会総がかりの取組として展開されることも期待されています。
「西之表市文化財保存活用地域計画」について
1)目的
本市においても、日々把握され増加する文化財とは対照的に、文化財の担い手不足が深刻な課題となっています。そのため市教育委員会では、文化財の保存と活用に関する取組等を明確に定め、地域住民等に周知する手段として地域計画は有効であると判断し、「西之表市文化財保存活用地域計画」を策定しました。
今後は計画に定める基本方針及び具体的な取組に基づき文化財の保存・活用を推進していきます。
2)基本目標
よろーて(一緒に)守り よろーて(一緒に)活かす 島の宝(文化財)が輝く 西之表市
3)計画期間
令和7年度~令和16年度(10年間)
4)6つの基本方針
基本方針 |
主な取組 |
1-興味関心を広げる「情報発信」 |
アンケート等による意見集約、市広報紙やSNS等による情報発信、『西之表市史』の活用、文化財説明の多言語化 など |
2-取り組みやすい「学習環境」 |
講演会・出前講座等の実施、学校利用等の支援、「鉄砲館」収蔵データ等の公開 など |
3-次世代へ引き継ぐための「調査・研究」 |
把握されていない文化財の把握調査、未指定文化財の詳細調査、市専門職員の育成 など |
4-適切に守り残す「保存体制」 |
郷土芸能に関する記録保存、文化財の防災・防犯対策、指定等制度の推進 など |
5-アイディアあふれる「活用体制」 |
フォトグラメトリ(3D)の製作・活用、おすすめ周遊コースの設定、「鉄砲館」の整備・充実 など |
6-お互いを支え合う「組織・連携」 |
国・県・他自治体との連携、個人・企業・関係団体との連携 など |
西之表市文化財保存活用地域計画 (PDFファイル: 17.3MB)
- この記事に関するお問い合わせ先
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社会教育課文化財係(種子島開発総合センター鉄砲館)
電話番号0997-23-3215
ファックス番号0997-23-3250
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