下西校区防災会 「防災まちづくり大賞(日本防火・防災協会長賞)」を受賞
令和7年2月21日、消防庁が主催する「第29回防災まちづくり大賞」の表彰式が東京都内で行われ、下西校区防災会(西村俊夫会長)が『日本防火・防災協会長賞』を受賞しました(県内初受賞)。
同会は、平成28年度に防災倉庫を整備して以来、非常食等の備蓄、独自の防災訓練、支え合い・防災マップの作成、救急医療情報キットの普及促進など、幅広い活動を継続しています。
令和5年度には、地震・津波防災訓練(内閣府)のモデル地区となり、各種訓練に取り組みました。 現在は、地区防災計画等の見直し、避難行動要支援者の個別避難計画作成などに積極的に取り組んでおり、他校区のモデルとなる活動を継続しています。


下西校区防災会の概要
下西校区は、種子島西之表市の市街地に隣接する地域です。校区の北部から西部は海に面し、川迎、池野、塰泊、上石寺、下石寺、鞍勇、若宮の7集落から成り、人口は約2,000名となっています。
想定される自然災害としては、南海トラフ地震、種子島東方沖地震などの巨大地震や大規模な風水害や土砂災害があげられます。
背景
下西校区防災会の活動は、平成28年の防災倉庫整備から始まりますが、令和元年度に集落支援員が就任して以来、支え合い・防災マップ作成、救急医療情報キットの普及促進など、医療・福祉分野と連携しながら、防災活動に取り組んでいます。
下西校区には津波浸水区域内に居住する避難行動要支援者(要支援者)が10名(令和7年3月現在)おり、自力避難に不安を抱えているため、地域住民による避難支援について検討が必要な状況でした。
このような中、「地震・津波防災訓練(内閣府・令和5年度)」のモデル地域となり防災訓練に取り組みました。
「地震・津波防災訓練」では、津波浸水区域に住む要支援者の住家測量、支え合い・マップ作成、南海トラフ地震臨時情報発表に伴う早期避難訓練、避難所開設訓練、津波避難訓練、安否確認訓練、炊出訓練を行いました。
取組の内容
現在は訓練結果を踏まえ、地区防災計画、集落避難計画の見直し、要支援者の個別避難計画作成に取り組んでいます。
成果
個別避難計画を作成していく中で、要支援者自身が事前にすべきこと、地域支援者ができること・できないこと、家族等の役割を整理することができました。
その協議結果を「支え合い・防災マップ」に落し込むことで、関係者への見える化が進んでいます。
個別避難計画に標高や家の構造、体力に応じた避難、災害ごとの避難方法、ケアプランの内容等を書き込むことで、より実践的なツールとなりました。
個別避難計画作成を進めていくと地域の支援者が少しずつ増えてきて、「支援の輪」が広がると同時に、防災会としての“対応力の高まり”を感じています。
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総務課防災消防係
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ファックス番号0997-22-0295
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