西之表市指定文化財「新當流鑓十門智合位許状」

新當流鑓十門智合位許状

・種別

  有形文化財(古文書)

・指定年月日

  令和6年9月10日

・所在

  種子島開発総合センター鉄砲館

 

 この資料は上妻家に伝わる「天文廿年辛亥三月吉日」(1551年)の日付けをもつ「新當流」の「鑓」の扱いを説明したものです。

 源信貞が平直時(種子島時尭)へ授与したもので、人の体を筋肉と骨格だけで描き、槍を構える姿勢を示しながら、その動きを赤い線で表すという、簡潔で革新的な技法をとっています。

 種子島家譜には、時尭が武芸を好んだことが記されており、源信貞を師として剣術、槍、撞棒(つくぼう)の蘊奥(うんおう)を極めて「天文廿年辛亥三月、許状を得たり」と記載があり、この資料はその記録を裏付ける貴重な史料です。

 旧上妻家住宅内で発見され、西之表市教育委員会(鉄砲館)によって修復されました。鉄砲伝来で知られる種子島時尭に関して、新たな一面を知る手がかりともなります。

この記事に関するお問い合わせ先

社会教育課文化財係(種子島開発総合センター鉄砲館)
電話番号0997-23-3215
ファックス番号0997-23-3250
メールフォームによるお問い合せ