令和元年10月 定例教育委員会
会議録
日時 令和元年10月9日(水曜日) 午後1時30分
場所 西之表市役所403会議室
出席者
(委員) | (事務局) | ||||||||||||||||||||||||
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議決事項:1件
議案 |
件名 |
提案理由 |
審議の状況 |
採決の次第 |
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元議案 |
文化財の指定について |
令和元年7月4日付西教社文第57号で、西之表市文化財保護審議会に諮問していた文化財の指定について答申がなされたので、西之表市文化財保護条例第4条第1項により、「川口雪篷の書」を西之表市文化財として指定するものである。 |
特記事項なし |
承認 |
会議要旨
・委員及び教育長の報告
教育長より平川委員再任の報告
・議事
(教育長)
元議案第4号についてお願いします。
(開発総合センター所長)
議案第4号 文化財の指定についてです。
西之表市文化財保護条例第4条第1項の規定により下記の文化財、「川口雪篷の書」を西之表市指定文化財として指定するものであります。
提案理由として、西之表市文化財保護審議会に諮問していた文化財の指定について答申がなされた。それを受けて、「川口雪篷の書」を西之表市文化財として指定するものであります。次のページをお開きください。文化財の指定についての答申になります。
令和元年7月4日付で「川口雪篷の書」と「松寿院の肖像画」の文化財の指定について、西之表市文化財保護審議会へ諮問をいたしました。それを受けて令和元年9月24日付けで西之表市文化財保護審議会奥村会長より「川口雪篷の書」については指定すべき価値を有する文化財である。「松寿院の肖像画」については、今回の指定は見送るものとするとの答申を受けました。それに基づいて「川口雪篷の書」を市の指定文化財とするものです。答申の詳細については、3ページに別紙理由の方に記載のとおりであります。
主な内容としては、1.「川口雪篷の書」については、雪篷が書いたものであり、落款の「酔眠」から書かれた時期が特定できる。西郷に影響を与えた人物の書であり、歴史的価値が極めて高く指定文化財として保存保護の必要があるということです。
2.「松寿院の肖像画」につきましては、松寿院に関する貴重な資料であるものの、文化財的価値を判断する根拠に乏しいため、今回の指定は見送るという内容です。
これで、市の指定文化財は56件となります。
(長田委員)
4ページの方も説明できませんか。
(開発総合センター所長)
「川口雪篷の書」の説明で、長さ109センチ、幅59センチ、書かれている内容が「古道照顔色」古道顔色を照らす。中国の軍人の詩であります。「風の吹き抜ける軒先で書を開いて読めば、いにしえの聖賢の道が顔を明るく照らしてくれるようだ」という内容です。
下の方に川口雪篷の略歴を示している。雪篷は江戸生まれの江戸育ちで祖先は種子島という説や元来種子島の西之表生まれという説もある。これからも川口雪篷は種子島にゆかりのある人だということを伝えていきたい。
雪篷は沖永良部で西郷の書の師となり、考え方・生き方に大きな影響を与えた人と言われている。西郷が鹿児島に帰ったあとも、西郷家で共に生活をし、西郷が亡くなったあとも西郷の子どもたちをしっかりお世話をして、立派に育て上げた。
作風としては、躍動感とかすれに特徴がある。
(長田委員)
西郷隆盛の書を見たことがあるが、この先生のおかげでこうなったのか。
(開発総合センター所長)
今言われているのは、西郷は獄中で書いていたので、跳ねまでは覚えきれなかっただろうと。でも打ち込みとかかすれとかは雪篷の影響を受けていると言われている。
(教育長)
松寿院が落ちたことに対しては、担当としてはやむなしか。
(開発総合センター所長)
ですね。松寿院は柳田来鳳が書いたものであれば、幕末の物であると言われていますが、本当に書いたものか裏付ける根拠となるものが不明である。今の段階では、文化財としての裏付けが取れない。今回の指定は見送った。ただし松寿院に関する資料としては、大事なものである。
(教育長)
絵具等で年代測定はできないのか。
(開発総合センター所長)
難しい。肖像画自体も畳の上に座っている絵だが、畳のへりの描き方も非常に緻密さがない。熊野神社に所蔵している物と全く同じである。2件とも来鳳が書いたものではないのではということで指定を見送った。
(教育長)
熊野神社の物は、中種子が文化財に指定しているのですか。
(開発総合センター所長)
していません。熊野神社から申し出があってしていない。と聞いています。
(教育長)
報告第13号をお願いします。
(総務課長)
報告第13号であります。
令和元年度西之表市一般会計補正予算(第2号)に係る意見についてであります。
教育長に対する事務委任規則第3条第1項の規定により報告します。
6ページに市長からの諮問書、それに対して7ページに「特に意見はございません。」と答申をしたものでございます。補正の中身については、報告第14号の中の市議会定例会の中で説明をさせていただきます。
(教育長)
報告第14号をお願いします。
(総務課長)
報告第14号であります。
令和元年第3回西之表市議会定例会が9月5日から10月1日まで、会期を7日間と定め開催された。
1番目に一般質問がございました。
和田香穂里議員、鮫島市憲議員、竹下秀樹議員、長野広美議員、田添辰郎議員の5名の方が各課に対して質問がなされております。
(教育長)
何かございますか。
(圖師委員)
竹下議員の質問に対して、フッ化物洗口について書いてありますけれど、安城小学校以外は学校での実績に至っていない。ということでの説明をどのようなされたのかお聞きしたい。
(学校教育課長)
熊毛郡の歯科医師会がモデル事業としてフッ化物洗口の推進支援事業を行っている。
その実施校を募ったところ安城小学校が手を挙げたので、現在安城小学校1校で行っているということを説明いたしました。併せて本市の学校では、歯磨きの励行、う歯治療率100%を目指して指導を行って成果も上がっているとお答えしているところです。
(平川委員)
鮫島議員の質問で、郷土学習機会ということで農林水産業や商工業の産業等についての話を書いているのですが、具体的にはどのようなことか。
(社会教育課長)
質問の内容としては、市史編纂事業が始まるということで、自分たちの集落の歴史・文化、農林水産業、商工業を含めて、その小中高生が夏季休業中にそれを活用して地域の方々といっしょになって掘り起しができないかという趣旨の質問と教育委員会から呼びかけをやらなければならないという質問でした。
(平川委員)
具体的に学校とやっているところもあるのか。
(社会教育課長)
地域と学校がやっていくのが大事で、地域の文化と歴史を拾い上げていく必要があると回答しました。
(長田委員)
和田議員から出されている混合名簿の件ですけども、以前問題視されて検討されましたけれども、またこの時点でと私は思っているのですけれども、本市としてどのような捉え方、見解を持っているのか、現状とかくすぶっている学校とかあれば教えていただきたい。
(学校教育課長)
まず1点目については、どのような形式で作成するという法的な根拠はございません。
学校や児童生徒の実態や使用目的、必要性に応じて校長が判断するものと考えております。それを踏まえて本市では、5つの小学校が男女混合名簿を使用しております。また、健康診断等は、従来の名簿を使っています。
(長田委員)
そのための問題はないですか。
(学校教育課長)
特にありません。
(平川委員)
田添議員の質問の中に、不登校の原因について答えたのですか。
(学校教育課長)
不登校の原因としては一人ひとり背景が異なっています。
例としてゲームやインターネットによる生活習慣の乱れ、人間関係のトラブル、心理的なもの、それらが組み合わさっていろいろな要因が考えられますとお答えしました。
(長田委員)
長野広美議員の原発関係について、教育方針とはと書いていますけれど、どのように答えたのですか。
(学校教育課長)
学習指導要領に基づいて指導をしている。主に理科や社会の授業のなかで放射線の性質等について指導しているということで、方針としては放射線に対する正しい理解、原発事故の恐ろしさ等についてしっかり指導していって、子どもたちが正しい知識を身に着けるよう指導していきたいとお答えしました。
(教育長)
原発反対の立場から今使っている文科省の資料が、少し手ぬるいのではないかという考えを持っていらしている。作成の経緯を説明してください。
(学校教育課長)
避難先で放射能の被害について偏見を基にいじめ等が起きております。そういうことへの対応、正しい理解をしていくという視点で福島県教委などもその作成には携わっております。そのようなねらいで文科省が作っている資料です。
(長田委員)
そういった施設のある川内とか深刻だと思いますけども、そこらの情報はないですか。
(学校教育課長)
県内で独自の指導をしている事例を伺かったことはございません。
(教育長)
方針的にはいっしょですけども、具体的な避難訓練があったり、ちょっとした違いがあります。
(長田委員)
予防のために薬品を配布するということを耳にしますが、直接子どもにも関係あるでしょうから、それなりのことをやっているのだと思いますけれども
(教育長)
ヨウ素配布は、最終的には希望だったですかね、保護者に配布。
和田議員の質問は性の多様性に対して、対応しているのかという質問で、制服も福岡県の方で女子制服の中にスカートだけでなく、あらかじめズボンも入れておくとかそういう子どもを想定しているところもある。
(総務課長)
先ほど諮問、答申が行われました補正についてで、ございます。補正の内容について表にしています。総務課は、予算の組み替えです。
学校教育課については、補正はありません。
社会教育課は、社会教育施設の建築設備点検による増額補正です。併せて発掘調査範囲確定によるもので減額しております。
1.に主な質疑等を掲載しています。
(教育長)
今どこを掘っているのですか。
(開発総合センター所長)
今、安納の保育園そばの農道を掘っています。そのあと下石寺、焼却場のそばになるのですが、畑の中の道の改修となっています。
(総務課長)
3番目の決算審査特別委員会の議案の審査についてで、ございます。
今回から第3回の定例会の中で実施されました。各課の質問について掲載しております。
(平川委員)
勤労青少年ホームの利用者が最近伸びてきている。とのことだが具体的にどのくらい伸びたのか。2階の会議室の壁紙がはがれていて、クーラーもあの広さに対応できないものでないか。
(社会教育課長)
勤労青少年ホームが年々伸びてきている。平成27年度市民会館を改修しましたけれど、市民の皆様のご理解のもとに、時間とか日程調整等臨機応変に対応ができました。と回答しております。平成27年度が7,609人、28年度5,712人、29年度6,167人、30年度7,223人とレクリエーション活動や市民講座、各種会議が多くなっております。
古くなっている部分については、計画的に修繕していきたいと思います。
(平川委員)
年齢的には、高齢者の方が利用されるのか。
(社会教育課長)
会議室は青年団とかが利用する。運動室については、高齢の方が卓球とかフラダンスで利用している。
(長田委員)
組織のなかで、今後どのように検討すればいいのか。私も議長になっておりまして、いろいろ検討してもらっています。
特に太鼓はどこでもできなくて、音がするのでこの場所が最高の場所ということで、彼らが計画的に練習をしているが、自主団体が来たらいつでもあけることにしている。
結構使っている。卓球とか適応指導教室でもいい場所で、環境がいいので他に市の物として譲ってはいけない。スポーツ関係の宿泊施設等検討しているが、予算が降りてこない。クーラーも新しいのを付けたりするのだが、担当が努力はしている。思うように予算がついてくれない。先のビジョンが立ってないのか。耐震は合格したのだが、現状維持で、将来を考えれば予算もつき、新しい物もできると思う。今では現状維持がいっぱい。
(平川委員)
クーラーは負担が大きいのかと思いまして、広さ的に、壊れる要因と思いまして
(教育長)
市全体の配置計画の中で検討することになっている。
旧上妻家住宅の今後の計画については
(開発総合センター所長)
28年度に取得したのですが、予定では改修して一般公開のプランニングを当初持っていたのですが、現状維持をするのが精一杯の状況です。なぜかというと文化庁の方針が毎年変わりまして、最初は耐震をしなくていいですよと、どんどん中も当時のように改修をしなさいという指導だったんだが、去年になったら耐震をしないと改修をしたらいけませんよという指導に代わりまして、今やっていることは、床の間の壁の部分の新建材をはがし、赤色の漆喰が出てきました。公開時とは、違った内装に変わっていますので、来年度に向けて耐震をしっかりやって、そのあと屋根等を当時の姿に一部になりますけども復元をして活用していきたいと思います。
(教育長)
古かった家は、全部撤去したのか。
(開発総合センター所長)
もうなくなりました。広く明るくなって、すっきりしました。
(教育長)
今のところ駐車場ですか。
(開発総合センター所長)
今は駐車場になっていますが、今度いけばな展を上妻家でするのですが、この広場でいろいろなイベントをしたいと思っている。
(平川委員)
運営は、ずっと市役所がやっていくのか。
(開発総合センター所長)
月窓亭が指定管理者制度を導入して行っており、理想はそういう姿でございますけども、現実的に月窓亭を受け持ってくれる団体もあそこしかない。文化財保存活用地域計画のなかで、文化財保存団体という制度ができますので、その制度を活用して新たにそういう団体を作るか、民間の力を借りてお願いしたい。
それも絡めて視察で学んでいきたい。
(教育長)
それでは、報告第15号をお願いします。
(社会教育課長)
西之表市立学校屋内運動場照明設備及び特別教室等設備使用料徴収規則の一部を改正する規則の公布についてであります。
先般の6月議会で社会教育施設の消費税増税に伴う条例改正を行ったところでございます。今回関連をしまして、一部改正をするものでございます。13ページが公布内容でございます。新旧対照表で説明
(長田委員)
改正後Aの中で鴻峰小学校を削るとあるが。
(社会教育課長)
改正後の方は削ってください。
・動議討論等
特になし
・行事実施状況
(各課長)
9月の行事実施状況
各課長等より説明
(長田委員)
22日に伊関と安納小の運動会を訪問したが、その時に気づいたのが伊関小の校区の役員の方だと思うのですが、競技の合間に寄附金を呼び掛けている。寄附の金額が2000円を超えた分は、金額まで放送している。久ぶりに耳にしたんですが、こういった学校が他にもあるのかどうか、なかなか調べにくいと思いますけども、どういったねらいで、どこが中心になって、使途はどうなっているのか。わかる範囲で結構ですが、教えていただきたい。
昔はそういった学校が何校かあって、学校行事に入場料をとるような関係であまり思わしくないということで消えていった感じがするのですが、びっくりした。校区自体の実態もあるかと思いますが、わかっていれば教えていただきたい。
(学校教育課長)
把握しておりません。
手分けして行っている範囲では、他の学校ではありません。
確認してみます。
・行事予定
(各課長)
10月、11月の行事予定について説明
(教育長)
10月1日の教育長会は、議会の最終日とだぶって出られませんでした。
11月5日に県教育委員会が移動教育委員会を榕城小学校で実施します。それに合わせて授業参観、保護者との意見交換をそれぞれ1時間くらい、1時間半くらい県の移動教育委員会を実施します。県の教育長、教育委員、各課の課長が集まってこの形でやります。
その翌日、南種子中学校と広田遺跡をまわって、帰りに中種子養護学校と種子島中央高校を見て帰るというスケジュールになっているみたいです。県民週間に合わせてです。
10月10日の鉄砲館の来館者は、飛鳥2.関係ですか。
(開発総合センター所長)
関係ないです。
(長田委員)
11月5日の県の移動教育委員会については、自分たちはどうなりますか。
(教育長)
今のところ、出席の要望はありません。
お時間があれば、ぜひご覧いただいてください。
(長田委員)
昨日榕城小の校長先生と会った時、話があり学校評価委員になっているからかなと思いました。あともって、文書をとのことでした。
(教育長)
評価委員は意見交換会に参加し、評価委員会がその日にある日だと思います。保護者との意見交換をそこといっしょにするのだと思います。
先生に案内は来ると思います。
(長田委員)
年に何回ありますか。
(教育長)
1回です。去年が奄美でした。
・当面する教育行政の諸課題について
(指導係長)
不登校、いじめ等の状況について説明
・その他
(社会教育課長)
市民体育祭について
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