馬毛島問題の経緯(令和7年)

月日 出来事等
令和7年8月3日  空自春日基地(福岡県春日市)の馬毛島先遣隊が馬毛島での勤務を開始した。
 当初、7月22日から勤務開始の予定であったが、海象条件の悪化で勤務開始が遅れたとのこと。
令和7年7月30日  鹿児島県 塩田康一知事が、防衛省で中谷元防衛大臣と面会し、当月から航空自衛隊馬毛島先遣隊の隊員が中種子町に居住していることに触れるとともに、住民の安心安全の確保や環境保全措置などに万全を期すよう改めて申し入れた。情報提供の内容充実や工事の安全確保など7項目を要望。
令和7年7月30日  令和7年7月30日8時25分頃カムチャツカ半島付近で地震が発生(マグニチュード8.7(速報値))
 それに伴い、日本の広い範囲で津波警報等が発表され、種子島・屋久島地方にも同日8時37分津波予報、9時40分津波注意報が発表された。
 注意報を受け、防衛省は馬毛島工事関係者に対し、沿岸部からの退避を指示したとのこと。
令和7年7月1日  空自春日基地(福岡県春日市)の馬毛島先遣隊が7月から順次、種子島(中種子町宿舎)へ移動。
 種子島における事務所の準備等を実施しつつ、7月22日から馬毛島での勤務を開始予定。
 馬毛島では飛行管理棟で勤務し、当面は上下水道、電気など勤務基盤の確認や無線機、レーダーといった装備品の受け入れや管理、維持整備を担うとのこと。
令和7年6月2日  九州防衛局ホームページにおいて毎月更新されている「馬毛島(まげしま)における施設整備について」において、飛行場施設【滑走路】の舗装工事を令和7年6月中に開始すると発表。
 防衛省によると、切り土や盛り土を終え、重機で平らに造成した地点からコンクリート舗装する。コンクリートは島内に建てた仮設プラントから供給する。環境影響評価書などによると、滑走路は「く」の字形の2本で主滑走路2,450メートルと横風用1,830メートル。2027年12月末の完成を見込む。
令和7年5月28日  中谷 元防衛大臣に対し、「自衛隊施設整備に伴う市民の期待の声の実現を求める要望書」を提出した。
 再編交付金の制度拡充、及び、地域振興への最大限の支援を行うこと、を要望。
令和7年5月28日  中谷 元防衛大臣に対し、「米軍空母艦載機着陸訓練(FCLP)に関連して、米軍機が西之表市上空を飛行しないことの担保を求める要望書」を提出した。
 日米合同委員会において、市上空を飛ばないことについて合意を得ること、及び、防衛省と市との間で、市上空を飛ばないことを担保する協定等を締結すること、を要望。
令和7年5月13日

 防衛省より馬毛島基地(仮称)建設工事に従事する工事関係者数について、令和7年4月23日時点の集計が完了し、工事関係者数はピークに達したとの情報提供があった。
 馬毛島の仮設宿舎についても、令和7年3月に約4,200室の建設工事が完了したとのこと。

●4月23日時点
 馬毛島に滞在する工事関係者数 約4,200名
 西之表市に滞在する工事関係者数 約1,400名
 中種子町に滞在する工事関係者数 約300名
 南種子町に滞在する工事関係者数 約50名

令和7年5月1日  熊本防衛支局長に対し、「要請書」を提出した。
 葉山漁港状況確認のため現地視察を求めること、長雨や梅雨の季節となることから良好な漁場維持のため土砂等の流出による海の濁りが生じないよう万全の措置を講ずること、及び、市営・県営駐車場について長時間の目的外利用がないよう引き続き指導を徹底すること、を要請。
令和7年4月1日  防衛省が令和7年度再編交付金の実施計画をホームページ上で公表した。
令和7年3月24日  防衛省が、馬毛島で整備が進む自衛隊基地の滑走路点検などに当たる馬毛島先遣隊が空自春日基地(福岡県春日市)に発足したと発表した。約90人でうち約60人が2025年度中に馬毛島で勤務を始める。
令和7年3月11日  馬毛島の自衛隊基地建設によって漁を営む権利が侵害されたとして、地元の漁師が国に対し工事差し止めを求めた訴訟の判決が鹿児島地裁であり、窪田俊秀裁判長は請求を棄却した。
令和7年2月26日  市が総額148億4000万円の2025年度一般会計当初予算案を発表した。38事業計20億5310万円に馬毛島の自衛隊基地整備に伴う米軍再編交付金を充てた。
令和7年2月22日  市民グループ「戦争止めよう! 沖縄・西日本ネットワーク」の結成集会が鹿児島市であった。他国との演習が全国で相次ぎ、自衛隊基地新設も進む中、情報を共有し連帯して抗議の声を上げると確認した。11府県12市民団体が賛同した。集会にはオンラインを含め約500人が参加。
令和7年2月6日  市民団体「馬毛島の自然を守る会」が、馬毛島の自衛隊基地整備について考える集会を国会内で開いた。島固有のニホンジカ亜種マゲシカなどの生息調査や影響の再調査などを求め、日弁連に人権救済を申し立てたと報告した。集会には国会議員を含む約40人が参加。
令和7年2月2日  西之表市長選が投開票され、八板俊輔氏が当選した。
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