ゴールデンウィークにおける海外渡航時の感染症予防について
ゴールデンウィーク等の連休期間中は海外へ渡航される方が多くなります。
海外では、日本には常在しない感染症や、日本よりも高い頻度で発生している感染症が報告されており、これらの感染症への感染を防止するためには、適切な感染予防対策が重要です。
海外滞在中に安全で快適に旅行し、帰国するために、海外で注意すべき感染症を知り、その予防対策を行いましょう。
海外で注意すべき感染症について
海外では、日本で発生していない感染症が流行している場合があり、感染の可能性が最も高いのは、食べ物や水を介した消化器系の感染症です。
また、日本で発生していない、動物や蚊・マダニなどが媒介する感染症や、人から人に広がる感染力の強い麻しん(はしか)、風しん及びポリオが流行している地域があることにも注意してください。
海外で注意しなければならない感染症一覧(厚生労働省)(PDFファイル:682.9KB)
麻しん・はしかにご注意ください(厚生労働省)(PDFファイル:1.3MB)
予防と対策について
海外で感染症にかからないようにするために、感染症に対する正しい知識と予防に関する方法を身に付けましょう。
感染症にかからないためには、次のような予防対策が有効です。
手洗いをこまめにしましょう
土の中や水の中、動物、人の体など、あらゆるところに危険な微生物はいます。
食事の前、トイレの後、外出後など、手洗いはこまめに、できるだけ石けんを使って、しっかりと手洗いをしましょう。
生水を飲まないようにしましょう
ボトル入りの水が最も安全とされています。
飲料水消毒用薬剤の使用や、水道水の場合、最低1分間しっかりと沸騰させる(標高2000メートル以上では3分間)等の対策をしましょう。
氷を避けるようにしましょう
屋台などの氷は生水から作られている場合があります。
自分で氷を作る場合は、未開封の市販の飲料水を使用しましょう。
サラダや生の野菜は避けて完全に火の通った食べ物を食べましょう
野菜やフルーツなどは、生水を用いて処理されている可能性があるため、自分で皮をむいて用意できるもの以外は避けましょう。
適切な調理は食べ物の安全を確保する最も効果的な方法です。料理は完全に火がとおっているものを湯気がたっているうちに食べましょう。
調理済みの料理を何時間も室温に置いておくことも、食べ物を通した感染の原因になります。レストランや屋台では、高温で保存されているか、冷蔵されている食べ物を食べましょう。
虫除け対策をしましょう
マラリア、デング熱、ダニ熱といった病気は、虫に刺されたり、咬まれたりすることで感染します。
野外へ出かける場合は、虫よけ剤を使用し、長袖・長ズボンを着用する、素足でのサンダル履き等は避けるなど、基本的な虫除け対策をしましょう。
動物に近づかないようにしましょう
海外では、狂犬病や鳥インフルエンザ等の思わぬ病気を動物が持っている可能性があるため、旅行中の原則として、決して動物には手を出さないようにしましょう。
動物に咬まれたり引っかかれたりした場合には、ただちに医療機関を受診しましょう。
渡航の前に
- 検疫所のホームページや外務省の海外安全ホームページで、渡航先の感染症の発生状況に関する最新の情報や注意事項を確認しましょう。
- これまでに自分が受けた予防接種について、母子手帳などで確認しましょう。
- 『海外渡航に際し推奨されている予防接種』で、まだ受けていないものがあれば、時間的な余裕をもって医師に予防接種の相談をするなど、適切な感染予防を心がけましょう。
- 外務省が提供している海外安全情報配信サービス『たびレジ』に、渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると、渡航先の最新の安全情報が届きます。
海外渡航に際し推奨されている予防接種(FORTH/厚生労働省検疫所)(外部サイトへリンク)
帰国時・帰宅後に体調が悪くなったら
- 帰国時に発熱や咳、下痢、具合が悪いなど体調に不安がある場合、渡航中に動物に咬まれたり、蚊に刺されたなど、健康上心配なことがある場合
⇒空港や港の検疫所検疫官へご相談ください。 - 帰宅後に具合が悪くなった場合
⇒渡航先、滞在期間、渡航先での飲食状況や活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴などを伝えた上で、医療機関を受診してください。 - その他、不安なことがあれば、保健所へご相談ください。
関連リンク
- この記事に関するお問い合わせ先
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健康保険課健康増進係(保健センターすこやか)
電話番号0997-22-1111(内線 326・327)
ファックス番号0997-22-0295
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