熱中症にご注意ください

 目次

熱中症とは

熱中症の症状と対処法

熱中症を防ぐために

暑さ指数と熱中症警戒情報について

熱中症とは

 熱中症は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなって、体内に熱がこもった状態のことで、屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。

 特に、体温調節能力が低下している高齢者や、体温調節機能が十分に発達していない子どもは注意して見守るようにしましょう。 

熱中症を防ぎましょう | 厚生労働省 (mhlw.go.jp)

熱中症1熱中症2

熱中症予防のために(PDFファイル:853.3KB)

ページトップへ戻る

熱中症の症状と対処法

 熱中症は、重症度によって「現場での応急処置で対応できる軽症」「病院への搬送を必要とする中等症」「入院して集中治療の必要性のある重症」の3つの段階に分けられます。

 熱中症を疑った時には、放置すれば死に直結する緊急事態であることをまず認識し、重症の場合は救急車を呼び、現場ですぐに体を冷やし始めることが必要です。

分類 症状 対処

軽症

(重症度1度)

めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、こむら返り
  • 冷やした水分、塩分の補給
  • 涼しい場所への移動(エアコンなどで室温を下げる)
  • 安静

中等症

(重症度2度)

頭痛、吐き気、体がだるい(倦怠感)、ぼーっとする(虚脱感)

  • 涼しい場所へ移動
  • 十分な水分、塩分の補給
  • 衣服を緩め体を冷やす
  • 安静
  • 自分で水分を摂取できない場合は、医療機関を受診

重症

(重症度3度)

呼びかけへの返事がおかしい(意識障害)、まっすぐ歩けない、けいれん、体が熱い
  • ただちに救急車を呼ぶ(119)

<救急車を待つ間>

  • 涼しい場所へ移動
  • 衣服を緩め体を冷やす
  • 安静
  • 無理に水を飲ませない

熱中症環境保健マニュアル(環境省)を参照

熱中症の応急処置について

 周囲の方が熱中症を疑われる場合は最初の措置が肝心です。落ち着いて状況を確認して、対処をしましょう。

熱中症の応急処置

熱中症の応急処置(PDFファイル:463.5KB)

救急車を呼ぶか迷ったら ~全国版救急受診アプリ(愛称「Q助」)~

 住民による緊急度判定を支援し、利用できる医療機関や受診手段の情報を提供するための全国版救急受診アプリ(愛称「Q助」)が消防庁のホームページからダウンロードできます。

スマートフォン版(Apple、Google)及びWeb版がありますので、救急車を呼ぶ目安として御活用ください。

全国版救急受診アプリ (愛称「Q助」)(消防庁HP)

ページトップへ戻る

熱中症を防ぐために

 熱中症は、例年、梅雨入り前の5月頃から報告がみられ、7月中旬から8月上旬に多発しております。熱中症を引き起こす3つの要因(環境・からだ・行動)に注意をしましょう。

環境

気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い、閉め切った室内、エアコンがない、急に暑くなった

からだ

高齢者や乳幼児、持病(糖尿病、心臓病、精神疾患等)、低栄養状態、脱水状態、睡眠不足、二日酔い

行動

激しい運動、慣れない運動、長時間の屋外作業

熱中症の予防対策

 次のことに注意して、熱中症を予防しましょう。

  1. 暑い中での無理な運動はさけましょう。
  2. 水分を十分に補給しましょう。(就寝前を含めてこまめに)
  3. スポーツや作業など汗をかく時は、スポーツドリンクや多少の塩分が含まれた水分の補給に努めましょう。
  4. 通気性のよい服装にしましょう。
  5. 帽子、日傘などで頭部を保護しましょう。
  6. 扇風機やクーラーを利用しましょう。
  7. 体調を整えましょう。(バランスのとれた食事、十分な睡眠、お酒の飲み過ぎを避ける等)

熱中症予防1熱中症予防2

熱中症予防について(PDFファイル:1.5MB)

ページトップへ戻る

暑さ指数と熱中症警戒情報について

 暑さ指数(WBGT)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。単純に気温だけでなく、湿度や日差しの違いをも考慮していることから、日々の情報の中でも、最高気温だけでなく、暑さ指数(WBGT)を参考にすることで、より的確な熱中症予防情報を確認できます。

 また、暑さ指数(WBGT)を基準に発表される熱中症警戒アラート及び熱中症特別警戒アラートは、熱中症予防のうえで有効な目安となります。発表された地域では、気温が著しく高くなることにより熱中症による人の健康に係る被害が生ずるおそれがあるので、注意をしていただきますようお願いいたします。

暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)

 気温、湿度、日射量などから推定する熱中症予防の指数で、全国の情報提供地点(約840地点)の暑さ指数(WBGT)は、熱中症予防情報サイト(環境省)にて確認できます。

暑さ指数
(WBGT)
熱中症リスク 注意事項
危険
(31以上)
すべての生活活動でおこる危険性

高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。

厳重警戒
(28以上31未満)

外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。

警戒
(25以上28未満)
中等度以上の生活活動でおこる危険性

運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。

注意
(25未満)
強い生活活動でおこる危険性

一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

熱中症警戒アラート

 熱中症警戒アラートは、熱中症の危険性に対する「気づき」を促すものとして、府県予報区等内において、いずれかの暑さ指数情報提供地点における、翌日・当日の最高暑さ指数(WBGT)が33(予測値)に達する場合に発表します。

熱中症特別警戒アラート

 熱中症特別警戒アラートは、都道府県内において、全ての暑さ指数情報提供地点における、翌日の最高暑さ指数(WBGT)が35(予測値)に達する場合等に発表します。都道府県の枠を超えて暑い状況等が想定されますので、近隣の都道府県においても注意が必要な可能性があります。

ページトップへ戻る

関連リンク

熱中症予防情報サイト(環境省)

熱中症予防のための情報・資料サイト(厚生労働省)

熱中症の予防について(鹿児島県)

この記事に関するお問い合わせ先

健康保険課健康増進係(保健センターすこやか)
電話番号0997-22-1111(内線 326・327)
ファックス番号0997-22-0295
メールフォームによるお問い合せ