帯状疱疹ワクチン
令和7年4月1日から帯状疱疹ワクチンが定期接種化されました。
定期接種化にあたり、西之表市では接種費用の一部を公費助成しますので、この機会に皆さまの健康にお役立てください。
【目次】
帯状疱疹ワクチンリーフレット(厚生労働省)(PDFファイル:302.9KB)
帯状疱疹について
1. 帯状疱疹とは
帯状疱疹は、脊髄から出る神経節という部位に潜んでいる水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹ウイルスが活動を再開することで発症します。
ピリピリとした痛みから始まり、続いて小さな水ぶくれと発疹が帯状に現れることから、帯状疱疹という病名が付けられています。
子どもの頃にかかった水痘(水ぼうそう)が治った後も、ウイルスは神経節にじっと潜んでおり、健康で免疫が維持されている間は、発症しないものの、加齢や疲労、ストレスなどにより免疫力が低下すると、ウイルスが再び活動を開始し、神経の流れに沿って神経節から移動、皮膚に達して、帯状疱疹が現れるようになります。
日本では80歳までに人口の3分の1が発症するといわれています。
2. 帯状疱疹後神経痛(PHN)とは
帯状疱疹の合併症として帯状疱疹後神経痛(PHN)とよばれる後遺症があります。
帯状疱疹ウイルスは、神経を傷つけるため、修復に時間がかかることから、神経痛や麻痺などの症状が3~6ヵ月以上、場合によっては年単位で続く場合があります。
加齢とともにPHNへの移行リスクは高くなり、50歳以上の患者さんの約2割が移行すると報告されているため、注意が必要です。
3. 治療と予防
帯状疱疹はウイルスにより発症するため、抗ウイルス剤による治療が行われますが、ウイルスが増殖する前に、早期治療を開始することが重要とされています。
また、50歳以上の方は、帯状疱疹を発症するリスクが高まるとされていることから、帯状疱疹ワクチンによる予防が推奨されています。
ワクチンを接種することで発症率が抑えられるだけでなく、もし発症してしまっても重症化しにくくなる、痛みが残りにくくなるなどが期待できます。
令和7年度の帯状疱疹定期接種について
令和7年4月から、65歳以上の高齢者等の発症予防および重症化予防を目的とした帯状疱疹ワクチンの定期接種(B類疾病)が開始しました。
1. 定期接種の対象者
令和7年度の定期接種の対象者は以下に該当する方です。
定期接種の対象者は毎年異なりますので、定期接種の機会を逃さないようにご注意ください。
-
年度年齢が65歳の方
-
60歳から64歳の方で、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方
-
年度年齢が70・75・80・85・90・95・100歳の方(令和7年度~令和11年度の5年間の経過措置)
-
100歳以上の方(令和7年度のみ)
年度年齢 | 生年月日 |
65歳 | 昭和35年4月2日~昭和36年4月1日生まれの方 |
70歳 | 昭和30年4月2日~昭和31年4月1日生まれの方 |
75歳 | 昭和25年4月2日~昭和26年4月1日生まれの方 |
80歳 | 昭和20年4月2日~昭和21年4月1日生まれの方 |
85歳 | 昭和15年4月2日~昭和16年4月1日生まれの方 |
90歳 | 昭和10年4月2日~昭和11年4月1日生まれの方 |
95歳 | 昭和5年4月2日~昭和6年4月1日生まれの方 |
100歳 | 大正14年4月2日~大正15年4月1日生まれの方 |
100歳以上 | 大正14年4月1日以前生まれの方 |
2. 定期接種の概要
定期接種の期間 |
令和7年4月1日(火曜日)から令和8年3月31日(火曜日)まで |
|||
使用するワクチン (いずれか片方を選択します。) |
|
|||
公費助成について |
|
|||
留意事項 |
|
3. 市内の実施医療機関(要予約)
西之表市内の実施医療機関は下表をご確認ください。なお、市外の医療機関で接種を希望する方は、事前の申請が必要となる場合がありますので、接種を受ける前に保健センターすこやか(0997-24-3233)へご連絡ください。
医療機関名 | 電話番号 |
種子島医療センター | 0570-090960 |
百合砂診療所 | 0997-28-3901 |
せいざん病院(※) | 0997-28-3331 |
※せいざん病院は、かかりつけの方又は住吉校区の住民の方のみ受付。
帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹ワクチンには、生ワクチン(阪大微研)と組替えワクチン(GSK社)の2種類があります。効果や副反応については以下のとおりです。また、厚生労働省が作成した説明書もご確認ください。
生ワクチン(阪大微研) |
組替えワクチン(GSK社) |
|
接種回数 |
1回 |
2回(2ヶ月以上6ヶ月以内の間隔をあける) |
持続性 | 5年程度 | 少なくとも10年程度 |
留意事項 | 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方および免疫抑制をきたす治療を受けている方は接種できません。 |
定期接種の期間内に2回の接種を完了する必要があります。 |
1. ワクチンの効果
【帯状疱疹に対する効果】
生ワクチン(阪大微研) |
組替えワクチン(GSK社) |
|
接種後1年時点 | 6割程度の予防効果 | 9割程度の予防効果 |
接種後5年時点 | 4割程度の予防効果 | 9割程度の予防効果 |
接種後10年時点 | - | 7割程度の予防効果 |
【帯状疱疹後神経痛(PHN)に対する効果】
生ワクチン(阪大微研) |
組替えワクチン(GSK社) |
|
接種後3年時点 | 6割程度の予防効果 | 9割程度の予防効果 |
2. ワクチンの安全性
ワクチン接種後に以下の表に示す副反応がみれれることがあります。接種後に気になる症状がある場合は、接種した医療機関へお問い合わせください。
主な副反応の発現割合 |
生ワクチン(阪大微研) |
組替えワクチン(GSK社) |
70%以上 | - | 注射部位の疼痛 |
30%以上 | 注射部位の発赤 |
注射部位の発赤 筋肉痛、疲労 |
10%以上 | 注射部位のそう痒感、熱感、腫脹・疼痛・硬結 |
注射部位の腫れ 胃腸症状・悪寒・発熱 |
1%以上 | 発赤、倦怠感 | 痒み、倦怠感、全身疼痛 |
頻度不明 | アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎 | ショック、アナフィラキシー |
関連リンク
- この記事に関するお問い合わせ先
-
健康保険課健康増進係(保健センターすこやか)
電話番号0997-22-1111(内線 326・327)
ファックス番号0997-22-0295
メールフォームによるお問い合せ