地震に備える

平成25年3月7日から津波警報が変わりました

 気象庁では、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震による津波被害の甚大さに鑑み、津波警報等の改善に向けた検討を行い、平成25年3月7日12時より新しい発表基準や情報文による津波警報等の運用を開始しています。

津波警報・注意報等の主な変更内容

  • マグニチュード8を超える巨大地震の場合は、その海域における最大級の津波を想定して、大津波警報や津波警報を発表します。このとき、予想される津波の高さを「巨大」、「高い」という言葉で発表して非常事態であることを伝えます。「巨大」という言葉を見たり聞いたりしたら、東日本大震災クラスの津波が来ると思って、ただちにより高い場所に避難しましょう!
  • 大津波警報や津波警報が発表されている時には、観測された津波の高さを見て、これが最大だと誤解しないように、津波の高さを数値で表わさずに「観測中」と発表する場合があります。「観測中」と発表されたら、これから高い津波が来ると考えて警戒を続けましょう!

津波から命を守るためには

  • 強い揺れ、弱くてもゆっくりとした長い揺れを感じたら
  • 揺れがなくても、津波警報を見聞きしたら

すぐに避難!

津波警報等の変更内容等について

  詳しくは気象庁ホームページをご覧ください。 

問合せ先

 鹿児島地方気象台防災業務課

 電話番号:099-250-9919 

地震による津波

 海底に地震が起こると、その場所の広い範囲(100キロメートル~数百キロメートル)にわたって数メートルから10メートルくらいの隆起または陥没が生じ、それに対応して海面上でも波の凸凹が起こり拡がると考えられています。
 その拡がるスピードは、深い海では速く、浅いところでは遅いというのが一般的です。
 したがって、深い海では波長が長く(大洋の真ん中では数百キロメートル)、波の高さはせいぜい数メートルです。そのため、沖合いにいる船舶は津波とは気づかないといわれます。
 しかし、海岸付近の浅い所に近づくと、前方の波は遅れ始め、後の波が追いついてきて波全体の勢力が圧縮されて大きな波高となり、陸地を襲います。

 種子島も四方を海に囲まれ、津波が襲来する危険性があります。

 地震発生と同時に津波の様子も観測されますが、実際に警報等が発令されるまでには多少の時間(約5分)がかかります。
 また、1993年に発生した「北海道南西沖地震」では、地震発生と同時に津波が襲来するという事象が発生しました。
 強い地震を感じたら、とにかく避難をして安全を確保するということが、沿岸では必須の津波対策です。
 海水浴などに出かける際も、揺れを感じたらすぐに高台に逃げるということをしっかり覚えておきましょう。

津波への西之表市のこれまでの取り組み

第1回西之表市津波避難対策検討会を開催

 東日本大震災の甚大な被害を踏まえ、本市の津波災害等に備えるため、平成25年2月6日(水曜日)市消防団、有識者や県や気象台など外部委員を含め、第1回津波避難対策検討会を開催しました。
 会議では、鹿児島大学大学院 井村隆介 准教授による東日本大震災に学ぶ津波避難対策のあり方等の講演のあと、津波対策の現状を確認し、東日本大震災を教訓に、実際に役立つ津波防災マップ等の作成に向け、危険箇所や避難ルートの洗い出しについて話し合われました。
 本市は昨年8月に国の検討会がまとめた南海トラフ巨大地震での被害想定で、津波の高さが県内で屋久島に次ぐ最大11メートルと報告されています。
 市では、年度内の防災マップ整備に向け準備を進めており、一人ひとりが日頃から危険箇所や避難ルートを把握するなど事前に備えていただくため、今後、住民説明会や防災訓練をはじめ自主防災組織の強化に取り組んでいきます。

第1回西之表市津波避難対策検討会の様子1
第1回西之表市津波避難対策検討会の様子2

防災講演会を開催しました

「地震・津波から命を守る~東日本大震災に学ぶ~」
鹿児島大学大学院理工学研究科 井村隆介 准教授

井村隆介 准教授

 種子島で想定されている地震・津波から命を守るための対策や災害時にとるべき行動など、地域防災について考えていただきたいと、平成24年11月25日(日曜日)、鹿児島大学大学院准教授 井村隆介(いむらりゅうすけ)氏をお迎えし、防災講演会を開催しました。 「地震・津波から命を守る」鹿児島大学 井村准教授の講演 井村准教授は、東日本大震災は想定できていたことを前提に、今後想定される地震発生の確率を伝えたうえで、発生確率というのは、今日来なければ明日、明日来なければ明後日、今年でなければ来年とどんどん高くなっていき、経験しない人がいるかもしれないけど、お子さん、お孫さんは必ず経験をする。そういう中に私たちは生きている。それを理解して、今から備えておかないといけないし、学ばないといけないと述べ、付け焼刃のようなことをやってはいけない、しっかり理解し想定することが東日本大震災に学ぶことの第一歩であることなど防災意識の重要性について話されました。
 講演後の質問では、地域の方から「先生は次、いつ島に来ますか。もっとみんなに聞かせたい。」との問いに「いつでも来ますよ。」と。会場の皆さんは熱心に聞いていました。

津波避難訓練を実施しました

非常用持ち出し用品の展示

 平成24年11月25日(日曜日)、東日本大震災による甚大な津波災害を受け、住民避難行動に焦点をあて、避難経路・避難時間の確認など防災意識の高揚を図ることを目的に、西町・東町地区を対象に津波避難訓練を実施しました。
 訓練は、種子島警察署、西之表消防署、榕城分団など関係機関23人が見守るなか、西町地区58人、東町地区81人が参加し実施されました。備えましょう 防災グッズ
 訓練会場には、地震・津波対策用の掲示物や非常用持ち出し用品の展示がされ、また、訓練後に参加者を対象にアンケート調査を行いましたので、主な項目を紹介します。

この記事に関するお問い合わせ先

総務課防災消防係
電話番号0997-22-1111(内線 205)
ファックス番号0997-22-0295
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