20 「種子島牛」登場(2018年12月号)

 鹿児島県産の黒毛和牛は昨年、日本一になりました。種子島の畜産農家は特に子牛の生産で、これを支えています。そこで、西之表市でも種子島で生まれ育った和牛に着目し、今季から、ふるさと納税の返礼品として「種子島牛」を「自慢の逸品」に加えました。ステーキ、すきやき、焼き肉用など10種類をそろえ、市のホームページでも紹介して寄付を募っています(担当は経済観光課ふるさと納税推進係)。
 本市のふるさと納税は2009年度から始めました。納税者への返礼品は安納芋を代表とする農産物、アサヒガニ、キビナゴなどの海産物ほか、焼酎、菓子、包丁といった特産品など計約百種を用意しています。
 寄付は2016年度に約7200万円、昨年度は約6900万円が集まりました。人口減少と財源難に悩む本市にとって、財政支援となる寄付は大変ありがたいものです。今後も返礼品の品ぞろえを豊かにし、PRに努め、まちづくりに役立てたいと考えています。
 また、本市は種子島を離れて異郷に暮らす人たちに「ふるさと応援隊」の勧誘もしています。全国に散る出郷者に応援してもらう目的で2008年4月に設立し、今年9月末の会員数は309人です。会員には、ふるさと応援隊事務局(地域支援課協働推進係)から「市政の窓」を毎月、「ふるさと応援隊新聞」を年4回送り、地元行事、産業の取り組みなど島のニュースを届けています(年会費3千円)。
 出郷者の団体には関東種子島会、関西種子島あかおぎ会、東海西之表会、種子島北部九州会などがあり、この4団体の会員は合計約千百人を数えます。私も年に1度の総会などに出かけて参加するたびに、皆さんの故郷に寄せる思いを心強く感じています。

8月に行われた西之表市畜産共進会

8月に行われた西之表市畜産共進会