14 市町境を越えて(2018年6月号)

 西之表市住吉と中種子町星原の両校区による第87回仲良し相撲大会が5月12日、星原小学校(曽木美知代校長)相撲場で開かれました。児童数は住吉小学校(川崎公代校長)35人、星原小16人。開催地は毎年交互に開くのが恒例になっています。
 行事や審判団を保護者らが務めます。取組は中学年、低学年、高学年の順に、男女別で3回勝負や3人抜きが続き、最後の優勝旗争奪戦(7番勝負)は星原小が4勝3敗で優勝し、昨年の雪辱を果たしました。
 土俵を盛り上げるのは、PTA関係者による場内放送です。呼び出しの声で選手が登場すると、形之山、深川(いずれも住吉)や浜津脇、牧川(同星原)という集落名と氏名に「郵便局長の娘さんです」などの解説も加わります。大声援の中で対戦が終わると、方言を交え、ユーモアたっぷりの寸評が場内を沸かせます。
 「今日、△△ストアは半額です」
 「物言い(審判)は、〇〇くんのお父さんです」
 閉会式で優勝旗授与、記念品交換の後、両校の児童代表が言葉を交わしました。
 「きょうは楽しかったです」
 「来年は私たちがお世話します」
 終了後、児童たちは体育館で交流会。大人たちは浜津脇漁民センターで懇親会があり、地元の海で獲れた魚などの料理を囲んで、夜まで歓談が続きました。
 年々児童が減少傾向にあるなか、星原小は児童が女子だけになった年もあります。今年は1年生が4人、2年生が5人となり、単式学級を編成しました。市町境に隣り合う両校区の 交流が末永く続くよう願います。

※機種依存文字は「崎」、「曽」と表記しています。

柱が新調された星原小相撲場

柱が新調された星原小相撲場