第4次西之表市男女共同参画基本計画

男女共同参画社会の実現を目指して

少子高齢化に加え、価値観、ライフスタイルや性の多様化など、現代社会の急激な変化に対応し、活力ある地域づくりと地域力の向上を図るためには、男女が互いにその人権を尊重し、性別に関係なく、その個性や能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現は、緊急かつ重要な課題となっています。

また、国際社会への積極的な貢献として、SDGs5番目の目標「ジェンダー平等を実現しよう」の推進も、男女共同参画社会の形成に不可欠な要素です。そこで、本市では、男女共同参画に関する施策を総合的かつ計画的に推進するための指針として、「西之表市男女共同参画基本計画」（平成19年3月）、「第2次西之表市男女共同参画基本計画」（平成26年3月）、「第3次西之表市男女共同参画基本計画」（平成30年3月）を策定し、あらゆる分野において男女共同参画の視点を踏まえた取組を進めてきました。

しかしながら、性別による固定的な役割分担意識や、これに基づく社会通念や慣行などが依然として残っており、随所において女性の活躍は見られるものの、全体的には女性の政策・方針決定過程への参画は、まだ十分とはいえない現状にあります。

このような中、令和3年度を以って本市の第3次計画が終期を迎えることから、国及び鹿児島県の男女共同参画基本計画を踏まえ、本市の「第6次長期振興計画」における将来像（めざすまちのすがた）である「人・自然・文化－島の宝が育つまち」を目指し、男女共同参画社会の形成に向けた取組を一層推進するため、「第4次西之表市男女共同参画基本計画」を策定しました。

なお、本計画には、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づく市の推進計画を引き続き盛り込むとともに、配偶者暴力防止法に基づく「第2次西之表市配偶者等からの暴力の防止及び被害者支援計画」も新たに包含しており、男女共同参画を推進するための総合的な計画として位置づけを行っております。

本計画を基に、性別にかかわりなく、一人ひとりの人権が尊重され、その個性と能力を十分に発揮することができるまち、一人ひとりの意見や考え方が反映され、市民・地域・関係団体・事業者・行政が協働で進める社会となるまちを基本理念として、活力ある地域づくり・地域力の向上を図る取組を進めてまいります。

終わりに、本計画の策定にあたり、貴重なご意見とご提言をいただきました「西之表市男女共同参画懇話会」の委員の皆様をはじめ、市民アンケート等において貴重なご意見をいただいた市民の皆様、関係各位に対し、心から感謝申し上げます。

令和4年3月西之表市長八板俊輔
(第4次西之表市男女共同参画基本計画・第2次西之表市配偶者等からの暴力の防止及び被害者支援計画より)