9.太刀銘「国宗」

たちめいくにむねのしゃしんたちめいくにむねのしゃしん

・種別

 有形文化財(工芸品)

・指定年月日

 平成19年2月7日

・保管、展示

 種子島開発総合センター鉄砲館

 

 刀長94.5センチメートル/ 反り4.3センチメートル
 この太刀は、種子島家に古くから伝わるもので、種子島家文書によると、初代信基が南海十二島の領主となったときに、諱の字「時」と幕の紋「三ツ鱗形」とともに、北条時政から与えられたものと言われている。

 国宗は、備前三郎と号し、貞永(1232)~弘安(1287)の間、備前国新田庄和気の住人。非常に長命の鍛冶で作暦がながい。あるいは、2代3代あるとの説もある。正治元年(1199)二十歳の時幕府に招かれ鎌倉において作刀し、相州伝の源流となった。後、備前に帰ったが、弘長元年(1261)北条時頼の命により82歳で再度出府した。
 新藤五国光の親、又は師とも言われ、この時代屈指の名工である。
 
 鎌倉中期独特の猪首、元幅先幅の差が少なく、頑丈な造り込みで板目が約み、やや肌立つ剛い地鉄に沸つき移り立ち刃文は広狭の激しい華麗な丁字乱で、国宗の初期作であろうといわれる。

 

 

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