令和元年7月 定例教育委員会

会議録

日時  令和元年7月3日(水曜日) 午後3時

場所  西之表市役所403会議室

 

出席者

(委員) (事務局)
教育長 大平 和男
委員 長田 明
委員 平川 浩
委員 圖師 愛
委員 久留 惠子
総務課長 吉田 孝一
学校教育課長 内 健史
社会教育課長 中里 千秋
開発総合センター所長 沖田 純一郎
管理係長 山崎  晃
指導係長 谷口  誠二
庶務係長 川畑 浩一郎

 

議決事項:1件

議案番号

件名

提案理由

審議の状況

採決の次第

元議案第2号 西之表市文化財保護審議会への諮問について 西之表市文化財保護条例第4条第4項に基づき、別紙記載文化財について西之表市指定文化財としての指定の是非を、西之表市文化財保護審議会へ諮問する必要があるため。 特記事項なし 承認

会議要旨

・委員及び教育長の報告

 なし。

 

 

・議事

(教育長)

 議案第2号についてお願いします。

 

(開発総合センター所長)

議案第2号西之表市文化財保護審議会への諮問についてです。
西之表市文化財保護条例第4条第4項に基づき、西之表市指定文化財の指定について、西之表市文化財保護審議会へ諮問するものです。
 提案理由につきましては、西之表市文化財保護条例第4条第4項に基づき、2ページに記載してある文化財について西之表市指定文化財としての指定の是非を、西之表市文化財保護審議会へ諮問する必要があるためです。
 諮問する文化財については、2点です。1点目は川口雪篷の書、2点目が松寿院肖像画の合計2点です。別添の資料を付けております。

 

(教育長)

 2点を市の指定文化財として諮問したいということですが、ご意見等ありますか。

(教育長)

 書で指定文化財になるのは他にもあるか。

 

(開発総合センター所長)

 初めてです。
 鉄砲鍛治文書と言うのがあるが、個人で書いたのは初めてです。
 川口雪篷は西郷どんでスポットが当たったが、この書については、川口家の縁戚のところにあった物で、2010年に寄贈された物です。雪篷は種子島納曽の生まれだと川口家から聞いているが、江戸生まれの江戸育ちでルーツが種子島という方もいる。いずれにしても西之表市に関係する方であると思う。
 もう1点の松寿院の肖像画ですが、幕末に活躍した柳田来鳳という東町で生まれた方です。この人は芸術肌で、鹿児島にも呼ばれて松寿院の前で絵を描いた。特に有名なのが、今回指定をしようとしている松寿院の肖像画、鯉の絵、鉄砲館に展示している生前墓碑です。川口雪篷については、代表的なのが南洲墓地の西郷隆盛の墓碑です。
 沖永良部の和泊町では、3点が町の指定文化財としています。

 

(教育長)

 雪篷の書で種子島にあるのはこれだけですか。

 

(開発総合センター所長)

 今のところこれだけです。

 

(教育長)

 柳田来鳳の絵は。

 

(開発総合センター所長)

鯉の絵とかあります。

 

(教育長)

 文化財になっているのか。

 

(開発総合センター所長)

 なっていません。
 熊野神社に同じものが奉納されています。

 

(久留委員)

 傷み具合は大丈夫か。

 

(開発総合センター所長)

 若干傷んでいるので、しっかり修復をして残していきたい。

 

(久留委員)

 今になって文化財にしようと思ったのは何かあるのか。

 

(開発総合センター所長)

 順番があって、これまで指定文化財候補として上がったのだが、それよりも先にすべきものがあり、毎年文化財審議会で協議をして優先順位をつけて指定をしています。

 

(教育長)

 今後の予定の(案)を消していただいて、早速審議会に諮問する。いつごろ審議会は開かれるのか。

 

(開発総合センター所長)

 90日くらい調査が必要だと言われていますので、そこで答申をいただきます。

 

(教育長)

 認めていただいたということで処理させていただきます。
 報告第7号についてお願いします。

 

(総務課長)

 平成30年度西之表市一般会計補正予算(第7号)専決処分書に係る意見についてです。
 平成30年度西之表市一般会計補正予算いわゆる専決処分書について、市長へ意見具申をしたので報告します。
 中身については、平成30年度の予算の執行残を精算した形の予算となっています。
 予算書7号については、割愛をさせていただきます。

 

(教育長)

 報告第8号についてお願いします。

 

(総務課長)

 報告第8号についてです。令和元年度西之表市一般会計補正予算(第1号)に係る意見についてです。補正予算については6月議会で審議していただいたものです。
 予算の主なものは、総務課、学校教育課においてはしおさい留学、奨学金貸付金、社会教育課については図書館車の修繕等、その他については職員の人事異動による人件費の増減の補正です。

 

(教育長)

 報告第9号についてお願いします。

 

(総務課長)

 報告第9号です。
 令和元年第2回西之表市議会定例会が開催され昨日終了したところです。その中身について、報告させていただきます。
まず一般質問に関しては、3名が質問している。生田直弘議員の情報通信技術を使った遠隔地教育と人材育成については、学校教育課に質問がなされています。
 長野広美議員は、スクールバス運営について総務課に質問がありました。
 田添達郎議員は、子どもの安全確保と学校施設の整備について、それぞれ学校教育課、総務課、社会教育課に質問がありました。
 次に予算特別委員会があり、先ほど説明した6月の補正予算について特別委員会で審議していただいたところです。
 総務課においては、奨学金貸付について新規に係る予算総額、学校教育課においては「種子島しおさい留学」について、社会教育課においては文化財保護費の変更理由についてお尋ねがなされたところです。

 3番目 教育委員会関連陳情・請願については、請願13号として教職員定数改善と義務教育費負担制度2分の1復元、複式学級解消をはかるための2020年度政府予算に係る意見書採択の要請が出ていた。11ページに請願書が掲載しています。
 10ページ下、審議結果が空欄になっているが、最終本会議が昨日あったので資料には間に合わなかった。別紙で資料を付けている。請願3号については、全会一致で採択された。
 この請願13号の採択を受け、総務文教委員会より西之表市議会として以下の内容の意見書を提出することの追加議案が出され、これについても全会一致で可決されたところです。
 この意見書の提出については、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、文部科学大臣宛に提出がなされています。

 

(教育長)

 一般質問の回答の中身を簡単に説明してください。
まず、生田議員の質問について概略どんな回答になっているのか。

 

(学校教育課長)

生田議員の質問に対して、これまでの取り組みとしては、テレビ会議システムを利用して島内外の学校どうしをつないで、遠隔合同授業等を実施したこと、あと7校にタブレット端末を導入したこと、本年度は鹿児島大学から機器を借用して全ての小学校でテレビ会議システムを利用した授業や合同研修を実施することを伝えました。今後の課題と取り組みとしては、先生方のICT活用能力の向上を図るために研修会を鹿児島大学と連携して行うことと、遠隔授業を行うための機器とタブレット型端末の整備を市の予算として進めていく事を回答しています。

 

(総務課長)

 スクールバスの運営の現状についてですが、現在立山線、現和線、国上線、伊関線、古田線、住吉線の6路線で登校時各1便、下校時は部活動のない生徒用が1便、部活動をする生徒用が1便、計2便運行していることと回答しています。
 2番目の定期以外の利用条件と利用状況について、スクールバスはそもそも中学生の通学用に供するためのものとなっているが、それ以外については通学に支障のない範囲で申請によって小学においての学校教育活動としての利用も可能であると説明しています。
 ちなみに昨年度の利用状況については、一日遠足、集合学習等1年間で約130回ほど利用がされているということも併せて報告した。
 3番目の定期的な安全と運用基準の確認についてということですが、バスの運行を委託している業社の運行体制の説明とどういった学生が乗るのかという部分で懸念をされているようでした。例えば、足にけがをされた子どもが乗ってきた場合にはどういった対応ができるのかというのもあったので、申請書の中でその内容を記載したものを学校側から提出してもらう。それをもって運行会社あるいは運転手にそのようなことを伝えるということで配慮していただく。ということで回答をしました。

 

(学校教育課長)

田添議員の子どもの登下校時の安全対策についてです。市・学校・地域の取り組みを具体的に伝えました。市としてはスクールガードリーダーの配置、学校は毎朝の立哨指導やスクールガード・防犯ボランティアによる安全確認指導、地域ではPTAによるパトロール、子ども100番の家等の取組を紹介等しました。考え方としては、市では学校・地域がいっしょになって子どもたちを見守っていく体制ができているが、全国の都市部での出来事を他人事としてとらえず、学校・地域・関係機関と連携して子どもたちの安全確保に取り組むという考え方を述べていました。

 

(総務課長)

 榕城小のプールについてです。塗装がはがれて子どもを発見しづらく危険と言われているという質問です。各学校の施設の調査にまわった時、水泳授業の際塗装がはがれ、肌色に近くなっている部分があり、子どもを発見しにくいという意見を聴いている。
 それに対する学校の対応としては、複数の先生の監視のもと10分ないし15分ごとに児童をプールから上げ点呼を行い、安全確保を行っています。
 今回の指摘については、既に水泳授業が始まっていることから、残りの授業工程を考えても現段階では修復は困難かと考えます。ただし、各学校の現状を再度確認して応急的処置が可能なものについては、早急な対応をいたします。と回答を申し上げました。

 

(社会教育課長)

 市営プールにいたる橋は、老朽化して危ないとの認識はどうかということだったので、現状として道幅は十分にあって事故は今のところ起きていません。
 対策として欄干部分が低いということもあって、万が一自転車等が転落したら危ないと橋の欄干部分に色付けをして目立つようにしています。さらに、横にロープが張ってあるがそれを補強するという対策を講じていく。駐車場の整備、新たな出入口については、今後検討していくということで回答しました。
 日陰がほしいということと熱中症対策について、以前から日陰がほしいと要望がありましたので大プールの両サイドに1張ずつ、奥の小プールに1張、全部で3張のテントを設置している。適宜利用者に対して水分補給、常時4名の管理人、監視員がいるので、安全確認を行っていると回答しています。

 

(総務課長)

 旧榕城中学校の武道館の雨漏り対策とシロアリ対策環境整備についての質問でした。
 雨漏りについては、業者に発注して既に修復しています。シロアリについては、利用者から苦情はきていなかった。議員に白アリのいるところの箇所を確認したが、シロアリでなく雨漏りによる腐食である。とお聞きしたので、程度を見て修復していきたい。
 この武道館については、利用する市民の方々に支障のない範囲で維持管理していく。と回答しました。

 

(教育長)

 橋は築何年か。

 

(社会教育課長)

 昭和40年に建てられた。

 

(平川委員)

 市営プールも40年くらいか

 

(社会教育課長)

 昭和49年3月です。

 

(教育長)

 一般質問関係で何かないですか。

 

(長田委員)

スクールバスの運営についてですが、運転手と話し合いはないのか。

 

(総務課長)

 運転手には、特別に使用する場合には、時間と車をどこに持っていくところの調整をしています。当然、帰りの便も何時にどこに迎えに行くかを調整しながら運行しています。
 委託している業者との契約を年間何百時間という設定をしています。
 メインになるのが中学生の朝の通学、夜の下校、その時間に重なることのないように利用していただくのが原則です。

 

(平川委員)

 運転手の年齢とかは、いくつぐらいですか。

 

(総務課長)

 事業者の方でそれぞれまわしていただいています。

 

(長田委員)

 大字の小学校の子どもで、不登校の子どもや特別な子どもはいないのか。

 

(総務課長)

 おります。そこについても中学校については6キロ以上、小学校は4キロ以上で必要のある場合は乗せられることになっている。現実に乗っている方が数名おります。
 距離でキロ数を決めているが、距離で線引きは難しい。実際は家庭訪問をして家庭の状況や家の所在等を学校の先生が確認して申請を上げていただいている。距離数に満たなかったり、特別な事情の場合は校長先生よりその事情を申請書に書いていただき、その中で判断をして許可をしている状況です。

 

(長田委員)

基準をある程度設けているか。

 

(総務課長)

一応設けている。

 

(教育長)

 予算特別委員会の質疑について何かないですか。

 

(総務課長)

 奨学金の貸付について新規に係る予算総額ということでしたが、109万円強の補正を新たにしたところですが、本年度11名の方が認定されている。総額にして528万円が今年度の新規分です。継続している方は、別途になります。昨年分も含めますと1062万円という金額になります。

(学校教育課長)

本年度の留学生ですが、親子留学が国上小学校に2人、里親留学が上西に2人、現和に2人、安城に1人です。予定より少なかった要因は里親の確保で、もう一つは親子留学については受け入れを2組予定していたが、1家族が辞退したことです。最終的に7人となりました。

 

(開発総合センター所長)

 文化財保護費の変更理由についてですが、今年度から開始する文化財保存活用地域計画策定事業に関する予算で、文化庁に申請していたが査定で3万円増となった。それに伴い事業費の調整を行い、消耗品費を3万円減額しプラスマイナス0にするという、あくまでも文化庁の指導による調整ということです。

 

(教育長)

地域計画は県内トップをきって作ろうとしているのか

 

(開発総合センター所長)

 これまで文化財については、歴史文化基本構想というのがあったのだが、今年度4月1日付けで文化財保護法が改正され、地域計画と変わっていく。これは全ての都道府県、市町村にこれから作ることが求められています。これまでは、指定の物件1つ1つについて保存活用管理をしていきなさいということだったが、指定・未指定も含めて地域全体で網をかぶせて、将来どうあるべき姿にするかという基本的なことを明文化してやっていきなさいという事業である。鹿児島では、西之表市が最初に手を挙げて、300万円事業で250万円文化庁から助成金をいただいています。全国では61の市町村しか本年度は査定をいたしません。当然鹿児島県のモデル地区となっていくと思う。3年計画ということで、3年後に地域計画の報告書を完成させて文化庁に提出して、認めていただければ、地域計画に掲載しているいろいろな事業について優先的に補助金がつく。登録文化財の申請についてもこれまで県教委を通して行っていたが、市町村独自でできるというメリットもあります。

 

(教育長)

それぞれの全ての集落に状況調査が入るのか。

 

(開発総合センター所長)

 指定未指定も含めて全ての文化財に該当する物件の調査をしていく。これまで埋もれていた物についても細かく調査をして地域計画に記載をしていく。
 今年度から市史も策定が入っています。文化財関係も関連してくるので、歴史文化財活用係と連携しながら調査を進めていきたい。

 

(教育長)

 請願陳情については、採択ということで議会が先ほど申し上げたところに添付しています意見書を出すということになります。
 複式学級の部分は削除して、要求項目は変わらないという形で意見書を出すということで決定されました。

 

(教育長)

 報告第10号についてお願いします。

 

(社会教育課長)

 西之表市社会教育委員及び公民館運営審議会委員の委嘱についてです。
 13ページに一覧表がありますが、当初任期としては平成30年4月1日から2年間ということですが、人事異動及び役員改選があったことに伴い、委嘱替えをするものです。
 先般7月1日に社会教育委員の会がありましたので、こちらで委嘱状の交付を行ったところです。

・動議討論等

 特になし

 

 

・行事実施状況及び行事予定

(各課長)

 6月の行事実施状況
 7月、8月の行事予定について説明
 各課長等より説明

(長田委員)

 7月行事の中の開発総合センターの中で、主催が企画というのですが、22日に馬毛島体験事業というのがあるが、参加者、狙い等教えてほしい。

 

(開発総合センター長)

 今年度のことはまた来週に説明会があるが、昨年度も行っており、子どもたちに馬毛島のことを知ってもらおうと葉山港から高坊という所まで歩いて行って、途中は文化財を説明をしたり、漁港では竹で魚釣りをしたり、種子島ではできない体験をしました。さらに「馬毛島とはこういう島なんだよ」と実際体験をしてわかってもらおうというような事業です。
 企画課が主になっている。

 

(長田委員)

 何人くらい行くのか。

 

(開発総合センター長)

 今年はちょっと保護者も入れて増えていると思う。

 

(長田委員)

 市長がおっしゃるように他に活用法があるのではないかという形で、いろいろな活用の道を考えているのではないかと憶測するのですがそこらあたりから今年はいろいろあるのか。

 

(開発総合センター長)

 職員でもまだ馬毛島に行ったことがないという人がたくさんいますので、まず馬毛島を知ってもらおうと思っています。
 特に子どもたちにとっては、実際鹿が跳ね回ったとか体験して、私たちは馬毛島は文化財ということで協力して説明していています。

 

(教育長)。

今年は保護者も参加する。

 

・当面する教育行政の諸課題について

(指導係長)

 不登校、いじめ等の状況について説明

 

・その他

 (社会教育課長)

「県体熊毛地区大会について」説明

 

(庶務係長)

「令和元年度市町村教育委員会委員研修会について」説明

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